中興大学が「人工メルケル盤」の開発に成功　スマートデバイスに触覚感知を実現

中興大学生医工学科の林淑萍教授および物理学科の林彦甫教授が率いる研究チームは、1月20日、バイオニック人工触覚デバイス「人工メルケル盤」の開発に成功したことを発表した。この技術は、スマートデバイスに触覚感知機能をもたらすことを目的としている。同研究チームによると、メルケル盤は人間の皮膚に存在し、微細な触覚を感知する受容体であり、わずかな圧力の変化を感じ取ることができる。今回の開発では、超微細な構造を用いて触覚機能を模倣した。電子部品を従来の約1,000万分の1にまで小型化することで、感度が大幅に向上し、統合的な応用の可能性が広がった。「人工メルケル盤」は、将来的に電子皮膚と組み合わせることで、高精度義肢やロボットの触覚センサー、警報システム、スマートホーム機器などへの応用が期待されている。この研究成果は、国際学術誌『Materials Science & Engineering R』に掲載され、スマート触覚技術の新時代を切り開くものとなった。

出所：

[1] 中央社（2024年1月20日）

【情報源】

[2] 工商時報（2024年1月20日）

【情報源】